五節句(その1)

    

    人日(じんじつ   

一月七日    若菜の節句

6世紀ごろ、中国中南部の風俗をしるした歳時記に「正月七日を人日となす。

七種の菜を以って羹(あつもの)をつくる」とあります。

これは人日の日に、七種の若菜を羹 (熱く煮た吸い物) にして

食べると年中無病でいられるという俗信を伝えています。

平安末期の歴史書【扶桑略記】に
「宇多天皇 寛平8年(890年代)閏正月6日の宴あり」として若菜摘みのことが記載されており野外に出ての遊楽でした。


百人一首

の中の歌で、宇多天皇の父親である光孝天皇(天皇在位884〜887)の御詠はよく知られるところです。

君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に雪はふりつつ


若菜は春の初めに芽を出す若草で、この若草を食べると邪気を払い万病を除くといわれ

これが今日1月7日に七草粥を食べるということにつながってきています。

元日より続いたお正月の料理に、いったん区切りをつけ

胃を休めるとともに栄養分のバランスを見直す生活の知恵でしょうか。


春の七草

  1. なずな (薺)    ぺんぺん草  アブラナ科  早春芽を出したものを食用に    利尿  解熱  止血

  2. はこべら (繁縲) 

  3. せり (芹)     せり科   湿地 水田 田の畦(あぜ)   若菜は香りがよく食用に

  4. すずな (菘)   青菜またはかぶの別称

  5. ごぎょう (御形) きく科   ははこぐさ

  6. すずしろ (蘿蔔) 大根

  7. ほとけのざ (仏座)  きく科